こんにちは、さらちゃんです。今回はヒールの計算式について書いていこうと思います。式は私は作ったのではなく海外のプレイヤーが作った資料を参考にしています。
「このMNDと意思力だとどれくらい回復するんだろ?」と思ったプレイヤーも多いと思います。それを今回実際に数値を入れてみて遊んでみようと思います。

すこし難しいことも書いてあるから上級者向けの記事かも!
今回参考にした資料はこちら
もくじ -Contents-
ヒールの計算式
H1 = ⌊ Potency × f(HMP) × f(DET) ⌋ /100 ⌋ /1000 ⌋
H2 = ⌊ H1 × f(TNC) ⌋ /1000 ⌋ × f(WD) ⌋ /100 ⌋ × Trait ⌋ /100 ⌋
H3 = ⌊ H2 × f(CRIT?) ⌋ /1000 ⌋
H = ⌊ H3 × rand[97,103] ⌋ /100 ⌋ × buff_1 ⌋ × buff_2 ⌋
これだけ見たら意味不明だと思います。私も意味不明でした。
簡単にするとこんな感じです。
H1 = ⌊ スキル威力倍率 × f(回復魔法威力) × f(意思力) ⌋ /100 ⌋ /1000 ⌋
H2 = ⌊ H1 × f(不屈) ⌋ /1000 ⌋ × f(魔法基本性能) ⌋ /100 ⌋ × 特性 ⌋ /100 ⌋
H3 = ⌊ H2 × ( f(クリティカル倍率) × f(クリティカル発生率) /100000 + ( 1 – f(クリティカル発生率) /100 )) ⌋ /1000 ⌋
H = ⌊ H3 × ブレ幅[97%,103%] ⌋ /100 ⌋ × バフ1 ⌋ × バフ2 ⌋
式を囲っている⌊ ⌋はガウス記号(床関数)と言い、ある実数を超えない最大の整数を表す記号です。
今回は数値を切り捨てて整数にしていると頭に入れておけば大丈夫です。
Excelやスプレットシートの関数だとINT関数を使います。

ふむふむなるほど完全に理解した←

あ…(これ分かってないやつの返事だ…)

ステータスは画像の数値を使って計算します。
またLevel Lv, MAINやLevel Lv, DIV、Level Lv, SUB、Job Attributeといった変数を入れる値があることがありますがLv90であれば
Level Lv, MAIN=390
Level Lv, SUB=400
Level Lv, DIV=1900
Job Job, Attribute=115 ※ただしJob Job, Attributeの115は白魔道士、占星術師、学者、賢者のみに適応する。詳しくはhttps://www.akhmorning.com/allagan-studies/modifiers/をご覧ください。
を代入します。これはALLAGAN STUDIESのLEVEL MODIFIERSの表から取ってます。
H1の式を紐解く
Potency スキル威力倍率
H1にあるPotency、これはアクションの回復力のことです。ケアルであれば500、テトラグラマトンであれば700です。この数値を入れるだけです。
f(HMP) 回復魔法威力
f(HMP)はHealling Magic Potencyの略で回復魔法威力=MNDのことです。式は…
f(HMP) = ⌊ 100 × ( HMP – Level Lv, MAIN ) / 268 ⌋ + 100
f(HMP) = ⌊ 100 × ( HMP – 390 ) / 268 ⌋ + 100
今回はMND2940で計算します。
f(HMP) = ⌊ 100 × ( 2940 – 390 ) / 268 ⌋ + 100
f(HMP) = ⌊ 100 × 2550 / 268 ⌋ + 100
f(HMP) = ⌊ 255000 / 268 ⌋ + 100
f(HMP) = ⌊ 951.49… ⌋ + 100
f(HMP) = 951.00 + 100
f(HMP) = 1051.00
f(DET) 意思力
f(DET)はDeterminationの略で意思力の関数です。式は…
f(DET) = ⌊ 140 × ( DET – Level Lv, MAIN )/ Level Lv, DIV + 1000 ⌋
f(DET) = ⌊ 140 × ( 意思力 – 390 )/ 1900 + 1000 ⌋
今回は意思力1788を入れて計算します。
f(DET) = ⌊ 140 × ( 1788 – 390 ) / 1900 + 1000 ⌋
f(DET) = ⌊ 140 × 1398 / 1900 + 1000 ⌋
f(DET) = ⌊ 195720 / 1900 + 1000 ⌋
f(DET) = ⌊ 103.01… + 1000 ⌋
f(DET) = ⌊ 1103.01… ⌋
f(DET) = 1103.00
H2の式を紐解く
続いてH2の式を紐解いていきます。
f(TNC) 不屈
不屈のサブステータスで、タンクだけに影響する数値になります。式は…
f(TNC) = ⌊ 110 × ( TNC – Level Lv, SUB )/ Level Lv, DIV + 1000 ⌋
f(TNC) = ⌊ 110 × ( 不屈 – 400 ) / 1900 + 1000 ⌋
今回は不屈400を入れて計算します。
f(TNC) = ⌊ 110 × ( 400 – 400 ) / 1900 + 1000 ⌋
f(TNC) = ⌊ 110 × 0 / 1900 + 1000 ⌋
f(TNC) = ⌊ 0 / 1900 + 1000 ⌋
f(TNC) = ⌊ 0 + 1000 ⌋
f(TNC) = 1000.00
f(WD) 武器基本性能
f(WD)はWeapon Damageの略で基本武器性能のことです。式は…
f(WD) = ⌊ ( Level Lv, MAIN × Job Job, Attribute / 1000 ) + WD ⌋
f(WD) = ⌊ ( 390 × 115 / 1000 ) + 基本物理性能 or 基本魔法性能 ⌋
今回は基本魔法性能126を入れて計算します。
f(WD) = ⌊ ( 390 × 115 / 1000 ) + 126 ⌋
f(WD) = ⌊ ( 44850 / 1000 ) + 126 ⌋
f(WD) = ⌊ 44.85 + 126 ⌋
f(WD) = ⌊ 44.85 + 126 ⌋
f(WD) = ⌊ 170.85 ⌋
f(WD) = 170.00
Trait 特性
よく忘れがちなLv40で覚えるアレです。

アクションダメージ・回復量アップIIのことで単純に1.3を乗算します。
ただしこの数値がヒーラーのみ有効になります。
H3の式を紐解く
この項目はクリティカルが発生したときに使用する式です。
f(CRIT) クリティカル
クリティカルはヒール倍率とクリティカル発生率をそれぞれ求める必要があります。まずはヒール倍率から計算していきます。
f(CRIT) = ⌊ 200 × ( CRIT – Level Lv, SUB ) / Level Lv, DIV + 1400 ⌋
f(CRIT) = ⌊ 200 × ( CRIT – 400 ) / 1900 + 1400 ⌋
今回はクリティカル2257を入れて計算します。
f(CRIT) = ⌊ 200 × ( 2257 – 400 ) / 1900 + 1400 ⌋
f(CRIT) = ⌊ 200 × 1857 / 1900 + 1400 ⌋
f(CRIT) = ⌊ 371400 / 1900 + 1400 ⌋
f(CRIT) = ⌊ 195.47… + 1400 ⌋
f(CRIT) = ⌊ 1595.47… ⌋
f(CRIT) = 1595.00
確率の計算式は…
f(CRITr) = ⌊ 200 ×( CRIT – Level Lv, SUB ) / Level Lv, DIV + 50 ⌋ / 10
f(CRITr) = ⌊ 200 ×( CRIT – 400 ) / 1900 + 50 ⌋ / 10
クリティカルの数値を入れます。
f(CRITr) = ⌊ 200 ×( 2257 – 400 ) / 1900 + 50 ⌋ / 10
f(CRITr) = ⌊ 200 ×1857 / 1900 + 50 ⌋ / 10
f(CRITr) = ⌊ 371400 / 1900 + 50 ⌋ / 10
f(CRITr) = ⌊ 195.47… + 50 ⌋ / 10
f(CRITr) = ⌊ 245.47… ⌋ / 10
f(CRITr) = 245.00 / 10
f(CRITr) = 24.50
クリティカル倍率が159.5%でその発生率は24.5%であることが分かりました。
それぞれの結果を式に代入して計算する
それでは最初に紹介した
H1 = ⌊ Potency × f(HMP) × f(DET) ⌋ /100 ⌋ /1000 ⌋
H2 = ⌊ H1 × f(TNC) ⌋ /1000 ⌋ × f(WD) ⌋ /100 ⌋ × Trait ⌋ /100 ⌋
H3 = ⌊ H2 × f(CRIT) ⌋ /1000 ⌋
H = ⌊ H3 × rand[97,103] ⌋ /100 ⌋ × buff_1 ⌋ × buff_2 ⌋
に計算した数値を入れていきます。今回は試行回数を多くチェックしやすいケアルで回復量を計算していきます。
H1 = ⌊ Potency × f(HMP) × f(DET) ⌋ /100 ⌋ /1000 ⌋
H1 = ⌊ 500 × 1051 × 1103 ⌋ /100 ⌋ /1000 ⌋
H1 = ⌊ 579626500 ⌋ /100 ⌋ /1000 ⌋
H1 = ⌊ 5796265 ⌋ /1000 ⌋
H1 = ⌊ 5796.26… ⌋
H1 = 5796
H2 = ⌊ H1 × f(TNC) ⌋ /1000 ⌋ × f(WD) ⌋ /100 ⌋ × Trait ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 5796 × 1000 ⌋ /1000 ⌋ × 170 ⌋ /100 ⌋ × 130 ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 5796 ⌋ × 170 ⌋ /100 ⌋ × 130 ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 5796 × 170 ⌋ /100 ⌋ × 130 ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 985320 ⌋ /100 ⌋ × 130 ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 9853.20 ⌋ × 130 ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 9853 × 130 ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 1280890 ⌋ /100 ⌋
H2 = ⌊ 12808.90 ⌋
H2 = 12808.00
クリティカルを考慮しないヒール量は12808±3%だということが分かりました。
H3 = ⌊ H2 × f(CRIT?) ⌋ /1000 ⌋
H3 = ⌊ 12808 ( 39077.5 /100000 + ( 1 – 24.5 /100 )) ⌋
H3 = ⌊ 12808 ( 0.390775 + ( 1 – 24.5 /100 )) ⌋
H3 = ⌊ 12808 ( 0.390775 + 0.755 ) ⌋
H3 = ⌊ 12808 × 1.145775 ⌋
H3 = ⌊ 14675.08… ⌋
H3 = 14675.00
クリティカルを考慮した、期待値を含めたヒール量は14675±3%だということが分かりました。
だたヒールにクリティカルの期待値を乗せるのかは微妙なところです。私の場合、ヒールに関してはクリティカルを考慮しないことが多いです。さらに言えばヒールは±3%のブレがありますが常に最悪の場合を想定し-3%と考えていたほうが乱数で死ぬことがなくなるので私がこちらで計算しています。
あとはバフが入っていれば乗算します。例えばテンパランスを使っていたら1.2倍したり、アサイラムに乗っているプレイヤーに1.1倍したら計算終了です。
継続回復の計算式
継続回復はスペルスピードの期待値が乗算されます。式は…
H2 = ⌊ H1 × f(TNC) ⌋ /1000 ⌋ × f(SPD) ⌋ /1000 ⌋ × f(WD) ⌋ /100 ⌋ × Trait ⌋ /100 ⌋
となります。f(SPD)の式は
f(SPD) = ⌊ 130 × ( SS – Level Lv, SUB ) / Level Lv, DIV + 1000 ⌋
f(SPD) = ⌊ 130 × ( SS – 400 ) / 1900 + 1000 ⌋
です。今回はスペルスピード1235を入れて計算します。
f(SPD) = ⌊ 130 × ( 1235 – 400 ) / 1900 + 1000 ⌋
f(SPD) = ⌊ 130 × 835 / 1900 + 1000 ⌋
f(SPD) = ⌊ 108550 / 1900 + 1000 ⌋
f(SPD) = ⌊ 57.13… + 1000 ⌋
f(SPD) = ⌊ 1057.13 ⌋
f(SPD) = 1057.00
この数値を先ほど紹介した通りに数値を代入してTick数を乗算すればヒールを計算することができます。

こういった計算はExcelやスプレッドシートに起こしてから計算したほうが数値を変えるとき凄い楽になるよ!

最後に

普段はこういった計算をしないんですが、ちょっと興味があって計算してみました。数値もほとんぶブレなく収まっていたのでかなり正しいと思います。
こういった計算ができるようになると他人に頼らず自分で装備を組めたりできるようになるのでオススメです。
今回は与ダメではなくヒールの計算でしたが、読み解いてもらうと、とてもいい記事になったと思います。正直上級者向けな記事ですので興味がない人もたくさんいると思います。
こちらは与ダメージの計算方法になります。
記事は以上になります。閲読ありがとうございました。
注意事項
今回紹介した計算式ですが、占星術師のアーサリースターと学者の癒しの光はまた違った計算をしているので数字がぴったり合わないと思います。計算していないのでわからないですが、正直誤差レベルだと思うので今回省かせていただきました。
コメント失礼します。
DPSやタンクなどのヒールスキルやバリア(オーロラ、アルケインクレスト、癒しのワルツ、インプロなど。)についてはどのような計算方法になるのでしょうか。
ヒーラー以外の計算はしたことがないので何とも言えないですね…
おそらくですが、STRやDEXの部分をMNDに入れ替えると上手くいくかもしれないです。確証はないですが…
タンクに関してはタンクマスタリーの影響で計算式自体が違う可能性があります。
コメント失礼します
普段当たり前に使っているスキルが数字としてしっかりと把握できるのが魅力的だなと思い私も現在この記事を参考して自分なりにシートを作ってみている最中で詰まってしまったので質問させて頂きます。
H3のクリティカルを考慮した場合の計算式の× f(CRIT?) ⌋ /1000が( 39077.5 /100000 + ( 1 – 24.5 /100 ))になった代入式みたいなのを細分化した状態で教えていただきたいです。
39077.5がどこから出た数字なのか。/100000が何の数字なのか。+(1-24.5/100)は発生率から割り出した平均値を数字に反映させるための計算式なのでしょうか…?
あまりこういったことをしたことが無いので質問自体もだいぶ下手くそな文章になってしまったのですが回答いただけると嬉しいです。
よろしくお願いします><
コメントありがとうございます。ちょっとわかりにくかったですね。
クリティカルの期待値の算出方法は (発生率*ダメージ倍率+(1-発生率)) です。発生率とダメージ倍率を小数に直さないといけないので100(小数)*1000(式に元々ある数字)で100000になっています。
39077.5 は発生率*ダメージ倍率の数値で、それに付随して/100000が出てきている状態です。
式後半の (1-発生率) はそのままで%から数字に戻すために/100をしています。
https://sarachantubuyaki.jp/finalfantasyxiv/substatus-threshold-crit-dh-det/
クリティカルの期待値と発生率はここにまとめてあります。
例えば今回はH3の式の下から3段目に 1.145775 という数字があります。これがクリティカルの期待値になります。
今回クリティカルは2257で計算しているので先ほどのURLから2257を探すと 1.145775 という数字があると思います。
自分で言っておいてなんなんですが、ヒールの計算でクリティカルはあまり考慮しないほうがいいと思っています(笑)
ただちゃんと算出するのはすごくいいことだと思うので頑張ってください!ちなみに完成しても整数で±5くらい誤差があると思います。
私はほぼ誤差だと思っているのであまり気にしていません。
返信ありがとうございます。
くわしく教えていただけたお陰で無事計算することが出来ました。
これからも記事を参考にして色々と勉強していきたいのでわからないことがあったら質問させて頂くと思います笑
これだけ計算が細かいと記事を書くの大変だとは思いますが陰ながら応援させていただきます。